捨てられなかった箪笥の話 イラストイメージ タンスの思い出をイメージ

14年前祖母が亡くなりました。
生前12畳ほどのスペースで生活してました。
大きな家具家電を所持しており、…
葬儀の為皆でバタバタ片付けました。

大物家具だけを残し、
片付けば一段落だと思っていたのですが、
使っていないタンスが置きっぱなしであることに
母はストレスを感じていて、
父はその話を毎度無視してました。

私は父がめんどくさいから
母の話を無視しているのだと思ってました。

14年の間に家族の形態に何度か変化がありました。


今大きなタンスのあった部屋には、
大きなテーブルふたつ、
小さな滑り台があります。

最後のタンスは軒先で工具入れとなった後処分しました。

父は遺品となったタンスを、
どうしても捨てられなかったのだと思いました。

また月日が流れると共に、
大きなテーブルも滑り台もゴミになるのでしょう。

そして、私も父と同じように、
捨てられなかったタンスのような
思いをする日が来るのでしょう。

要らないものが無くなると、
心も軽やかに、気持ちもすっきりします。

ただ家族の中に一人でも、
その物が無くなる事がさみしさになるのなら、
私は無理に片付けなくても良いと思います。

片付けは自身が、必要に応じて、

残された家族が、納得して片付けるのが理想です。

私の残すものが、誰かの迷惑にならないよう

誰かの心に残るよう、そんな生き方がしたいです。